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過去の展覧会
昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展
「げんまいパ~ンのホヤホヤァ~ン」。
できたての温かい玄米パンを売るおじさんの声が響くのは、戦前の東京下町・向島区の寺島町。色街として知られた「玉の井」は、漫画家・滝田ゆう(1931~1990)が生まれ育った故郷です。
貸本漫画家を経て、1968年より『月刊漫画ガロ』に連載した「寺島町奇譚」シリーズが絶賛された滝田は、その後も温かく柔らかなタッチによる作品を発表し、人気を博しました。
本展では、連載開始から50年となる「寺島町奇譚」の原画の他、戦前・戦中の東京下町の風俗が綿密に描きこまれたカラーイラストや「泥鰌庵閑話」の原画、関連資料などを多数紹介。そこにあるのは戦禍で失われた裏通りの庶民の日常と、情感豊かに描かれた切なく懐かしい町の面影……。人々の心に優しく染みわたる、滝田の記憶の風景が鮮やかに浮かび上がります。
会 期 | 2018年1月3日(水)~3月25日(日) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします) |
休 館 日 | 月曜休館 *ただし、1月8日・2月12日(月祝)開館、1月9日・2月13日(火)休館 |
料 金 | 一般900円/大・高生800円/中・小生400円 (竹久夢二美術館もご覧いただけます) |
お知らせ:
ゲストをお招きして、ミニ・トークを実施いたします。
★漫画家・安倍夜郎先生によるミニ・トーク 終了しました
1/20(土)午後2時から約30分間。事前申し込み不要、要入館料。お立見となります。混雑の際、入場制限を行う場合がございます。
※現在『ビッグコミックオリジナル』にて「深夜食堂」を連載中の安倍夜郎先生は、熱烈な滝田ファン! 安倍先生の滝田愛を語っていただきます。
2階の第二会場では、安倍先生が厳選した滝田作品を展示する「安倍夜郎セレクト・コーナー」も設置しています。
★滝田ゆう担当編集者によるミニ・トーク
・小島香氏(元・講談社文芸部長)2/24(土)午後2時から約30分間 終了しました。
・校條剛氏(元『小説新潮』編集長、現・京都造形芸大学教授)3/3(土)午後2時から約30分間 終了しました
※「泥鰌庵閑話」(『小説現代』連載)をご担当されていた小島香氏と、「ネコ右衛門太平記」(『小説新潮』連載)をご担当されていた校條剛氏に、当時の滝田先生との想い出をお伺いします。約30分間、事前申し込み不要、要入館料。お立見となります。混雑の際、入場制限を行う場合がございます。)
学芸員によるギャラリートークを実施いたします。
1月14日(日)、終了しました2月11日(日)、終了しました
3月11日(日)、終了しました
滝田ゆう先生の御長女・大塚恵美子さんがご参加されます! 恵美子さんから見た父親・滝田ゆうについて展示を観ながら色々お話をお伺いします。手話通訳者がつきますので、聴覚障害者の方も是非ご参加ください。
全て14時~(約45分)事前申込不要、要入館料
原画の一部展示替えをいたします。
前期と後期に分けて、約30点のカラー原画が入れ替わります。
前期 1月3日(水)~2月12日(月祝)
後期 2月14日(水)~3月25日(日)
※なお、1階第一会場の導入部分に展示のカラー原画(1点)は、会期中6回展示替えをいたします。
画集、関連書籍、期間限定グッズについて
・ 平凡社のコロナ・ブックスシリーズより、展覧会にあわせて画集を刊行しました(1836円)。
・復刊ドットコムより、展覧会にあわせて特別に「寺島町奇譚」を復刻しました(2700円)。
・記念絵葉書 8種 各120円
・キャンバス地トートバッグ 2種 各1800円(完売しました)
・パスケース 2種 各1500円(完売しました)
・ブックカバー(文庫本サイズ)1種 1300円(完売しました)
※上記グッズは、今回の展覧会にあわせて製作した期間限定オリジナルグッズです。この他、便箋・しおり・リトグラフ・絵葉書がございます。
「寺島町奇譚 第3話 げんまいパンのホヤホヤ」原画『月刊漫画ガロ』1969年2月号(通期展示) 寺島町奇譚シリーズは、自身をモデルにした少年・キヨシを主人公にした物語。 |
「ぬけられます」『月刊漫画ガロ』1969年4月増刊号裏表紙原画(後期展示) 滝田が生まれ育ったのは「玉の井」と呼ばれる私娼窟があった一帯。狭い路地でキヨシたちはメンコやベエゴマに熱中する。 |
「おぼろ夜桜、朧月」原画(前期展示) 綿密に描きこまれたカラーイラストも多数展示。 |
「少年キヨシの頃」原画/『旅の手帖』1981年5月号(前期展示) 戦前・戦中の「玉の井」。永井荷風の小説『濹東綺譚』でも知られる色街・玉の井は、滝田の生涯のテーマとなった故郷。 |