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過去の展覧会

生誕120年 時代小説の挿絵画家 小田富弥展 
~怪剣士・丹下左膳あらわる!~:1月3日~3月29日

 大正末から昭和初期にかけ大衆文学の開花とともに、時代小説の挿絵に新境地を拓いた小田富弥(1895~1990)。
 林不忘「新版大岡政談」では、隻眼隻手のニヒルなヒーロー・丹下左膳を描き出し、また、時代小説の新しいジャンルとして生まれた「股旅もの」では、それまでなかった渡世人のイメージを具体的に描くことに成功しました。縞の合羽に三度笠スタイル……世間から阻害され、各地を流れ歩く一匹狼のヒーロー・孤独な渡世人=アウトローの義理人情の世界を、富弥は軽妙かつ躍動感あふれる毛筆で描きました。
 17歳で日本画家・北野恒富に入門して研鑽を重ね、江戸の浮世絵師・歌川国芳からの流れを受け継いだ富弥は、中一弥・木俣清史・野口昴明ら多くの門下生を育てています。
 本展では、時代小説全盛期を飾り、群を抜く卓越した筆さばきで多くの時代小説を彩った富弥の軌跡をご紹介いたします。


会   期 2015年1月3日(土)~3月29日(日)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は4時30分までにお願いします)
休 館 日 月曜日 
  ただし1/12(月・祝)開館、13(火)休館
料   金 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
(竹久夢二美術館もご覧いただけます)

 


お知らせ:

ギャラリー・トーク

学芸員によるギャラリー・トークを行います。

第2日曜日と第4日曜日(1/11・1/25・2/8・2/22・3/8・3/22)、
祝日(1/12・2/11・3/21)の午後2時より30分間

※事前申込不要。1階展示室にお集まりください。
※参加費は不要です。入館料のみです。
※見所を分かりやすくダイジェスト版にして解説いたします。お気軽にご参加ください!

 

新刊画集のご案内『怪剣士・丹下左膳あらわる 剣戟と妖艶美の画家・小田富弥の世界』を刊行いたしました

展覧会にあわせ、国書刊行会より『怪剣士・丹下左膳あらわる 剣戟と妖艶美の画家・小田富弥の世界』を刊行いたしました。
139ページ、オールカラー、掲載図版約200点の豪華版です!3024円(税込)で販売中です。
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目次
はじめに
第一章 怪剣士・丹下左膳あらわる!
    コラム①丹下左膳を描いた挿絵画家たち
第二章 人気挿絵画家・小田富弥の活躍
    コラム②大衆文学に描かれたニヒリスト・ヒーロー
第三章 美人画の追究、日本画への回帰
    コラム③西の小田富弥、東の岩田専太郎
資料編 小田富弥の素顔
    五女・渡辺寿恵美さん聞き書き
    再録:対談 小松左京
    挿絵執筆リスト
    小田富弥略年譜
    主要参考文献
おわりに

 

「小田富弥展」限定記念グッズ

「小田富弥展」開催を記念して、限定グッズを販売しています!

スケッチブック(1種類・700円)※サイズは14.5cm×19cm、24枚綴り。しっかりとした紙質のスケッチブックです。
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※ブックカバーは売り切れのため、販売を終了いたしました。
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絵葉書(1種類・120円)
IMGP2624

ミニメモ帖(3種類・各350円)※サイズは12cm×8cm、40枚綴りのメモ帖です。
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弥生美術館・3階展示のご案内

弥生美術館3階展示室では、高畠華宵の作品を展示しております。
今回のテーマは「麗しの挿絵名作挿絵展」です。
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林不忘・著『新版大岡政談』装幀/昭和13年12月/新潮社/弥生美術館蔵 菊池寛・著「仇討新八景・敵討順逆かまわず」挿絵原画(紙・墨・絵具)/『講談倶楽部』(講談社)昭和6年7月号/個人蔵/武士の面目だけで殺した三角の霊のために、三角の息子・大市郎に討たれる覚悟を決めた相楽。仇討ちに気の進まない大市郎に「これでわしの武士道が立つ。斬れ」と病床の相楽は微笑み、抜いた太刀を腹にあてた。

 

カレンダー「1月・2月 初春」昭和35年/個人蔵 鷺娘/絹・彩色(軸装)/昭和58年/個人蔵/「鷺娘」は、歌舞伎および日本舞踊の演目。雪景色の中、白無垢の振袖に黒の帯を締め、頭には綿帽子を被った娘姿の鷺の化身が、恋の喜びと苦しみを踊る。芝居鑑賞が好きだったという富弥ならではの画題で、88歳の時の作。

 

 

 

 

 

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