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過去の展覧会

わが青春の「同棲時代」 上村一夫×美女解体新書展

1970年代初頭、大ヒット漫画「同棲時代」によって一大センセーションを巻き起こし、
時代の寵児となった漫画家・上村一夫(1940~1986)。

背筋が凍るほど美しい女たちの強い眼差し。
それは、上村自身の眼でもある。
人間の本性を容赦なくえぐり出し、今なお私たちを見つめ、問い続ける。

哀しい女の業、
 渦巻く情念の炎、
  静かな狂気に潜む、底知れぬ心の闇……!

あなたは、その強烈な視線に耐えることが、できるだろうか-?

月産400枚以上という驚異的なスピードで数々の傑作を世に送り出し、
45歳で急逝してから30年-。
甘美なる抒情、あふれ出す詩情、背徳のエロス……
徹底した上村美学を、約500点によって展覧する。


会   期 2016年1月3日(日)~3月27日(日)
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休 館 日 月曜日
※ただし、1月11日・3月21日(月祝)開館、翌1月12日・3月22日(火)休館
料   金 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
 (竹久夢二美術館もご覧いただけます)

 


お知らせ:

ギャラリー・トークのお知らせ!

 

1月11日(月祝)14:00~約1時間 終了しました
ゲスト/上村汀(上村一夫長女)
学芸員が上村一夫の長女・上村汀さんにお話をお聞きしながら、展示会場をご案内いたします。上村はちょうど30年前の1月11日午前1時、45歳で急逝しました。命日に当たるこの日、若くして逝ってしまった上村に思いを馳せながら、特別なひとときをお過ごしください。

2月14日(日)14:00~約1時間 終了しました
ゲスト/上村汀(上村一夫長女)
学芸員が上村一夫の長女・上村汀さんにお話をお聞きしながら、展示会場をご案内いたします。娘の眼から見た父・上村一夫の知られざる貴重なエピソードをお聞きします。

 

3月12日(土)15:30~約45分間 終了しました
ゲスト/上村汀(上村一夫長女)
学芸員が上村一夫の長女・上村汀さんにお話をお聞きしながら、展示会場をご案内いたします。娘の眼から見た父・上村一夫の知られざる貴重なエピソードをお聞きします。

3月20日(日)15:30~約45分間  終了しました
ゲスト/上村汀(上村一夫長女)
学芸員が上村一夫の長女・上村汀さんにお話をお聞きしながら、展示会場をご案内いたします。娘の眼から見た父・上村一夫の知られざる貴重なエピソードをお聞きします。

※ 申込不要。無料(要入館料)。

 

記念トークショウと音楽イベントのお知らせ!

 

3月5日(土)17:30~
糸井重里(ほぼ日刊イトイ新聞主宰)×上村汀(上村一夫長女)終了しました
数々の文化人・芸能人が集まったという新宿のバー「ジャックの豆の木」や四谷の「ホワイト」。糸井さんから、お店での上村一夫の様子を始め、お店での交遊関係、逸話、そして、糸井さんの上村作品への想いなどをお聞きします。70年代から80年代、深夜に燈された淡い灯の中にいた若かりし頃の糸井さんと、汀さんの知らない父・上村一夫を浮き彫りにいたします。

3月12日(土)17:30~
深田太郎(阿久悠長男)×上村汀(上村一夫長女)終了しました
阿久悠長男・深田太郎さんと上村一夫長女・上村汀さんの、二世同士の夢の初対談です。阿久悠は『北の宿から』『UFO』など、演歌から歌謡曲、アニメ番組のテーマソングまで5000曲以上に及ぶ作品を幅広く手がけ、日本を代表する作詞家として活躍しました。 阿久と上村の出会いは、上村がまだ学生の時、二人が有名になるずっと前で、阿久が三歳年上でした。親友として強い絆で結ばれていた阿久と上村。上村の告別式で友人代表として弔辞を読んだのも阿久でした。それぞれの父親の知られざる一面を、息子、娘の視点から自由に楽しくお話しいただきます。

3月20日(日)17:30~
岡崎英生(元劇画原作者)×筧悟(編集プロデューサー)×森田敏也(劇画研究家)×上村汀(上村一夫長女) 終了しました
『ヤングコミック』元編集者であり上村作品の原作を数多く手掛けられ、ゴールデンコンビとして活躍された岡崎英生さん。同じく『ヤングコミック』元編集者で、長く上村担当をされた筧悟さん。2011年に上村一夫の画業を網羅して出版された『リリシズム』の編集に携わられた森田敏也さん。そして上村一夫の長女・上村汀さん、4人による公開座談会です。岡崎さんと筧さんには、仕事を共にした二人しか知らない上村一夫の仕事人としての顔や素顔を、森田さんには、上村マニア代表として上村作品について、汀さんには、娘の眼から見た父・上村一夫をそれぞれ自由に楽しくお話していただきます。開催記念イベントのトリとして相応しい、豪華なメンバーでのトークショウです。

3月19日(土)18:00
曽我部恵一ミニライヴ 終了しました
サニーデイ・サービスのボーカル・ギタリストとして活躍中のミュージシャン・曽我部恵一さんのミニライヴです。サニーデイ・サービスのアルバム『若者たち』のブックレットにインスパイアソースとして「同棲時代」がクレジットされたことがきっかけで、上村作品に初めて触れた、という方も多いと思います。今回はギターの弾き語りで、上村一夫の世界に通ずる70年代の若者の心象風景を歌っていただきます。ミニライヴの前には、フリーライターの井口啓子さんと上村一夫・長女の上村汀さんとの10分程度のミニトークがあります。

 

『上村一夫 美女解体新書』画集出版のお知らせ


今回の展覧会にあわせて、国書刊行会より画集を刊行いたしました!
上村作品から50タイトルを厳選、主人公の美女50人をクローズアップして紹介した豪華美麗画集です。
オールカラーで、3456円(税込)です。
上村一夫の妻・上村正子氏のインタビューをなんと初収録!
正子氏のインタビューや、長女・上村汀氏のエッセイからは、
上村一夫の知られざる素顔が明らかに……!
現在絶賛発売中です!

 

主な出品作品タイトル展示構成

『ヤングコミック』表紙、『マンガストーリー』表紙、イラストレーター時代作品、阿久悠コンビ作品、晩年の一枚絵、遺愛品、
「マリア」「同棲時代」「修羅雪姫」「しなの川」「狂人関係」「夢師アリス」「離婚倶楽部」「蛍子」「関東平野」「凍鶴」「苦い旋律」「サチコの幸」「青春横丁」「悪の華」「菊坂ホテル」ほか多数!すべて原画です。
第1会場のテーマは「美女解体新書」。上村作品から50タイトルを厳選、主人公の美女50人をクローズアップして一挙展示します。
第2会場のテーマは「上村一夫の世界」。デビューから45歳で急逝するまでの軌跡を紹介。上村美学をたっぷりとご堪能いただきます!

 

「同棲時代 VOL33 風落ちて曇り立ちけり星月夜」原画/『Weekly漫画アクション』1972年11/9号/上村一夫オフィス蔵
「劇画史に一時代を画した」と評される、上村一夫最大の超ヒット作。イラストレーターの卵の次郎(23歳)と小さな広告会社に勤めるOLの今日子(21歳)の二人は、アパートでの同棲生活を始める。仕事も恋愛もセックスも中途半端に、そして、二人の未来もあいまいなまま、ささやかで不確かな幸せはやがて、破滅への道をたどり崩壊していく。
『ヤングコミック』表紙原画/1974年7/24号/上村一夫オフィス蔵

 

小池一雄・原作「修羅雪姫 外題之一 隅田川湯文字組板(後編)」原画/『Weeklyプレイボーイ』1972年3/7号/上村一夫オフィス蔵
母の恨みを晴らすために女子監獄内で生を受けた修羅の子・雪は、父を殺した者たちに復讐するため厳しい修行に耐え、女刺客人となって過酷な旅を続ける。
「素肌美人」資生堂広告ポスター/1980年/上村一夫オフィス蔵

 

 

 

 

 

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