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過去の展覧会

耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る ~アンティーク着物と挿絵の饗宴~

 谷崎潤一郎(1886~1965)作の「細雪(ささめゆき)」はアンティーク着物を愛する女性の間ではバイブルのように読まれる作品です。映画や舞台に登場する女優たちの華やかな着物姿に惹かれる人が多いようですが、谷崎本人は蒔岡家の四姉妹の着物を本当はどのように想定していたのでしょうか? ・・・本展では、文章やモデルになった姉妹の写真を元にして、忠実に着物を再現して展示します。
 「細雪」「痴人の愛(ちじんのあい)」「春琴抄(しゅんきんしょう)」「猫と庄造と二人のをんな」「蓼喰う虫(たでくうむし)」「秘密」などの代表作をはじめとして20余りの作品を、挿絵、着物、谷崎潤一郎関係者の写真などを用いて紹介。出品数は着物約30点、挿絵約100点を予定しています。

 


会   期 2016年3月31日(木)~6月26日(日)
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休 館 日 月曜日(ただし4/19~5/8の間は無休)
料   金 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
 (竹久夢二美術館もご覧いただけます)

 


お知らせ:

担当学芸員によるギャラリートーク

4月16日(土)午前11時~、5月8日(日)午後2時~、6月18日(土)午後2時~

 

 

 

「細雪」の登場人物のモデルとなった
谷崎の妻・松子。
彼女は多くの谷崎作品にインスピレーションを
もたらしたといわれています。
松子が着ていた着物にそっくりの斜め格子の着物。
華やかな帯を合わせてみました。

 

「友田と松永の話」田中比左良の挿絵。
初出雑誌『主婦の友』に大正15年連載の際、
田中比左良が描いた挿絵。
カフェーで友田と松永が話し込む様子と、
女給さんが描かれています。
銘仙に白いエプロンをかけた女給さんの姿を再現。
当時はカフェー文化が花開いた時代で、
谷崎の小説にも度々登場します。
展覧会では、物語の背景にある大正~昭和初期の
時代についても触れていきます。

 

 

 

 

 

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